この2年ぐらい、映画館に行くのも稀だったけど
年が明けて初めてのgrand écranは日本映画に。
ちょっと話題になっている濱口竜介監督、村上春樹原作の
ドライブ・マイ・カーがあまり混んでないみたいだったので
近所でやっていたし、見に行ってきた。
原作は短編小説だけど、村上春樹の文章の意味をくみ取ると
長い映画になるというのが分かる大作。
細部まで細かく(最後の15分ぐらいの台詞とか)を味わおうと思ったら
まずチェーホフの『ワーニャ伯父さん』を読んでおいたほうが良いのかもね。
ストーリーからも登場人物の立ち位置からしても、
『ワーニャ伯父さん』の翻案とも考えられる作品になってるんじゃないかな。
(原作がそうなんだ、という読み方をした、ということかもしれない)
ちょっと工夫した弦楽器サウンドを追求しようということで、
きょうの新春の宮廷から弦楽器組は
«Les violons chez Lully»として再スタート。
今までは曲ごとに抜き出してきたトリオ曲集の組曲を
まるごと一つ全部やってみるライブ。
それに11月のボージョレ・ヌーヴォ解禁日には選曲落ちした
«L’Europe Galante»から数曲を取り上げてみた。
もっとも参考にしたのはGeorges Muffatの
Florilegium Secundumの序文なんだけど、
Genèveの学生時代に読んで試したときよりはずっと
現実の音楽として響く演奏になった感じ。
今後もレパートリーによってはこの方針が続く!!
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本日のセットリスト:
Marin Marais, suite en D-Ré majeur (Pièces en Trio, 1692)
-prelude
-sarabande grave, fantaisie champestre
-gavotte en rondeau et double, gigue
-bransle de village, rigaudon
-1er menuet, 2e menuet, 3e menuet-4e menuet-3e menuet
-symphonie
André Campra, «L’Europe Galante»
-Prologue (1er entrée), premier air pour les plaisirs
-La Turquie (5e entrée), premier et deuxième airs pour les bostangis
-La Turquie (5e entrée), passacaille
avec
阿部まりこ&鳥生真理絵, violons ;
中山真一, basse de viole ; 佐藤理州, clavecin;
仲間知子, flûte traversière ( passacailleのみ )
南青山マンダラボォジョレ・ヌゥヴォ解禁日ライブ
久しぶりのお客さんを入れての公演で、
音楽的にも手続き?的にも、いろいろ忘れていたものを
少しずつ取り戻しながらの公演になったような気もする。
今夜のライブセット、というか、抜粋は:
プロローグ
序曲
第1場 ヴィーナスのエール
第2場 ヴィーナスと『不和』の対立
canaries ~ ヴィーナス ~ 序曲
フランス
第2場 セフィーズのエール
第3場 行進曲~合唱
第1舞曲~羊飼いのエール~第1リゴドン~第1パスピエ
第5場 ドリスのエール
スペイン
第1場 ペドロのエール(passacaille)
--休憩--
イタリア
第1場
第2場 シチリアーナ~ヴェネチアの女性のアリア
chaconneと合唱~La Forlane
第3場~第4場~第5場~marche
トルコ
第1場 ザイード奥方のエール
第5場 舞曲~庭番の合唱
第6場(エピローグ)
数日の調整を経て、だいぶ楽器として落ち着いてきた
ヴァイオリン属低音楽器
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弾くほうも楽器に慣れてきて、明日からはいよいよ
ボージョレ・ヌーヴォ解禁日ライブのためのリハーサル始動!
飲食店の営業時間制限も解除されて
いつもの20時スタートになった大泉学園in Fで
フルートの西田紀子さんとのライブ。
お客さんを前にして演奏するのは数か月ぶりで、
感覚が戻ってくるのに数分かかったけど
やっぱり聴いてくれている人の反応を
肌感覚で感じられるのは嬉しい。
ゲストのヴィオラの波田生さんも加えての
インプロヴィゼーションも楽しかった。
自分が書いた曲をこんなにやったのは初めてだったかも。
今日のライブセット:(*=自作)
【前半】
*ricercar a 2 (20211028)
Jean Marie Leclair / Sonate II (premier livre)
インプロヴィゼーション(西田・中山)
*Aoyama avenue
【後半】
*ricercar a 3 (20211014)
インプロヴィゼーション(西田・波田・中山)
*Annemasse
The shadow of your smile
5シーズン目に入った南青山マンダラのフランス宮廷音楽シリーズ。
1部にリコーダー2人をフロントにしたトリオで幕開けのあと、
僕たちの第2部では、Marin Maraisのふざけた曲のほかに
村上君が選んだいろいろなエール(全22曲!)の中から
事前に投票をしてもらって上位の曲を並べたリクエスト特集。
投票前に予想していた曲とは違う傾向の曲が上位に来て、
演奏する側にもなかなか楽しめるライブセットになった。
そして、鏑木綾画伯?!が紙芝居で間接的出演の『膀胱結石の手術』も
演出としても楽しんでもらえた気がする。
今日のライブセット:
Marin Marais
Allemande pour le sujet, gigue pour la basse (IV-69)
Bertrand de Bacilly
Je suis bien las d'entendre (IIIe livre des chansons, 1664)
Jean Baptiste Douard de Bousset
De mes soûpirs de mes langueurs (RASB, 1698/1-3)
Honoré d'Ambruys
Le doux silence de nos bois (Livre des airs, 1685)
Marin Marais
Allemande l'Asmatique (IV-70)
André de Rosier
Je ne veux plus jamais blasmer (Xe livre des libertez, 1660)
Marc Antoine Charpentier
Tristes déserts, sombre retraite (H. 469)
Marin Marais
Le tableau de l'opération de la taille (V-108)
Les Relevailles (V-109, 110, 111)
Jean Desfontaines
Poulet de grain, longe de veau (RASB, 1703)
Michel Lambert
Vos mépris chaque jour (Airs à une, II, III et IV parties, 1689)
村上惇 Atsushi Murakami, taille
阿部まりこ, 中山真一 Mariko Abe, Shin Nakayama, basses de violes
上羽剛史 Tsuyoshi Uwaha, clavecin
自転車で出かけて、荒川の河川敷に下りたところで
前輪から乾いた音。
あっと思って停まってみると、スポークが折れていた

4年半使ったホイールで、走行距離2万km弱(推定)
もうちょっと使えそうだな、とは思うけど、
リムの減り方も少しずつ気になるころではあったので
ショップに行ってみて、あった軽量ホイールを買ってみた。
NovatecのJetflyホイール、久しぶりのセミディープリム。
カタログ上の重さは前後で500gも軽くなったことになる。
ちょっと走りに出てみて、

さすがに軽くて、登り坂ではギア1枚違う感じ。
巡航している感覚は、セミディープリムにはなってるけど、
案外スピードを保つのは前の鉄下駄のほうが優秀かも。
今日は60kmちょっとだったけど、
100km走ってみたら疲れ具合は改善されているのかな?
ビゼーの『カルメン』の日。
きょうは演奏する役割ではなく、
楽器を持たずに出動して、
セッティングの手伝いをしたり、照明のきっかけを出したり
そんな裏方仕事の一日。
こんな環境でこういうオペラ公演もたくさんできると良いんだけどな。
堀万里絵(Carmen)
吉田連(Don Jose)
高橋洋介(Escamillo)
八木智子(ピアノ), 池田開渡(ヴァイオリン)
今回の『夏の宮廷』で、もう1巡したことになる。
1部の山下実季奈&佐々木華デュオでの
摂政期Régenceの音楽のあとで、
僕たちのステージは声楽中心に華やかなステージ。
久しぶりのディヴェルティスマン上演だった。
今回のライブセット:
Marin Marais, tragédie mise en musique «Ariane et Baccus»
duo «Amour, cher auteur de ma peine» (acte 5 scène 6)
François Francoeur, sonate en E-mi mineur (1er livre, 1720ca.)
rondeau
Louis Nicolas Clérambault, cantate «Apollon et Doris»
Harmonia Grave e Soave
中川詩歩 Shiho Nakagawa, dessus ソプラノ
田尻健 Takeshi Tajiri, haute-contre オート・コントル
阿部まりこ Mariko Abe, violonヴァイオリン
中山真一 Shin Nakayama, basse de violeヴィオール
上羽剛史 Tsuyoshi Uwaha, clavecinクラヴサン