17世紀初めイタリアのヴァイオリン音楽のプログラム。
今回はヴァイオリン×2と、
オルガンを導入するスペースもないので通奏低音をヴィオラ・ダ・ガンバひとりで担当。
これがキツいのなんのって…
要するにオルガンと低音楽器×2の3人分をひとりでやるわけで、
リハーサルでなんとか行けそうと見当をつけていたものの、
ライブが始まってみれば、仕事量が多すぎて、手が足りない
…どころか、人が足りない(笑)
まぁ、ヴァイオリン・バンドとしては良いスタートなので、
今後のプログラムの組み方とか、いろいろと見当がついた。
今日のライブセット:
Dario Castello, Sonata 3a (2o libro)
Marco Uccellini, Sonata 18a (Corrente e Arie ... opera 4)
Giovanni Battista Fontana, Sonata 8a (Sonate a 1, 2, e 3)
Dario Castello, 3a Sonata (1o libro)
Dario Castello, Sonata 4a (2o libro)
Biagio Marini, Capricio per sonar 4 parti con 2 violini (opera 8a)
Marco Uccellini, Sonata 16a (opera 4)
Gio. Battista Fontana, Sonata 7a (Sonate ...)
Biaggio Marini, Balletto 1o (opera 22)
Marco Uccellini, Sonata 19a (opera 4)
Dario Castello, 1a Sonata (1o libro)
Biagio Marini, Sonata sopra la Monica (opera 8a)
カステッロ、フォンタナ、ウッチェリーニ、マリーニ…
— いのうえ せいいちろう (@seicha_ino) 2018年12月23日
超絶好きすぎて酒が進む\(^^)/ pic.twitter.com/czcsLVlTeN
今回も大泉学園in Fの日曜日午後は
今年5回目のマラン・マレ・スペシャル・セッション
お客さんに対しては初めて弾く4巻の2番目の組曲を前半に
ちょっとしたリサイタルといった趣きの秋の夕方だった。
「易しい」とされている4巻の第1部にあって、
どの曲もそれなりに技巧を要求される組曲。
どこが易しいんだよ…
こういう環境だと、マラン・マレが作曲した意図のようなことを
お客さんに細部まで説明することもできるから、
自分でもけっこう準備段階で勉強になるんだよね。
きょうのライブセット:
Marin Marais, pièces de violes
1ère partie, du 4ème livre
- Prélude ( IV-8 )
- Allemande la Guinebault ( IV-9 )
- Allemande la Familiere ( IV-10 )
- Boutade ( IV-11 )
- Gavotte la Favoritte ( IV-12 )
- La petite Brillante ( IV-13 )
- Rondau le Gracieux ( IV-14 )
- La Sauterelle ( IV-75 )
2ème partie, du 2nd et 1er livre
- Allemande la familiere, et double ( II-47, 48 )
- Allemande et double ( II-49, 50 )
- Courante ( II-51 )
- Chaoconne ( I-47 )
- le voix humaines ( II-63 )
Shin Nakayama et Mariko Abe, basses de violes
Naofumi Sughiyama, théorbe
後半の曲数が少ないのは、最後の2曲がそれぞれ1曲7分ぐらいある大曲だったということ。
2年目の南青山マンダラ・フランス宮廷音楽シリーズが開幕。
今回は前半にオーボエの平地友佳さんたちのグループ、
そして後半に村上惇くんがカンタータを歌うステージ。
フランス人が書いたイタリアのカンタータと、
イタリア人が書いたフランスのカンタータという
ちょっとかわった趣きのプログラム。
きょうのライブセット:
François Couperin / 1er concert royal, prélude - allemande
Michel Pignolet de Montéclair / cantata "Amante di bella donna"
Marin Marais / petite passacaille en Trio, G-sol-mineur
Jean Baptiste Stuck / Cantate « Sur la prise de Lérida »
François Couperin / 1er concert royal, ménuet
阿部まりこ. 門倉佑希子 Mariko Abe et Yukiko Kadokura, violons
中山真一 Shin Nakayama, basse de viole
鎌田茉帆 Maho Kamada, clavecin
もともとの発想としては
8月下旬なので日中でも酷暑はそろそろ収まっているだろうし
午後の早い時間ならゲリラ豪雨のリスクも少しはマシだろう、
ということで夏の日曜日15時のマラン・マレ・スペシャル・セッション、
37℃の猛暑の大泉学園in Fに、今回はテオルボを含む3人組で登場。
そして今回も組曲丸ごと、第3巻の「かざぐるまle moulinet」を含む組曲。
3巻ぐらいだと、マラン・マレがまだ「ネタ」を小出しにしている段階で
けっこう分かりにくいギャグとかが多いんだけど、
インエフのような、聴衆と一体になった環境だと伝わる内容も多くて
17・18世紀当時の演奏環境も似たようなものだったのか、と実感できた。
きょうのライブセット:
Marin Marais, Pièces à une et à deux violes, Troisième livre
マラン・マレ、ヴィオール曲集第3巻より
---1ère partie
Prélude (III-76) - Caprice (III-77)
Allemande (III-78) - double de l'Allemande (III-80)
Courante (III-79)
Sarabande (III-81)
Gigue la Chicane (III-82)
2e Gigue (III-83)
Rondeau louré (III-84)
Gavotte (III-85)
---2e partie
Plainte (III-86)
Menuet (III-87) - Menuet Fantasque (III-88) - double (III-89)
Fugue Gaye (III-90) - double de la Fugue
Le Moulinet (III-91)
Chaconne à deux violes (1er livre)
南青山マンダラでのマラン・マレ・スペシャル・セッションは2回目。
そして今日は珍しく、歌が一切なく、冗談の要素も皆無(選曲のせい)で
Marin Maraisマラン・マレの重厚でしっとりした面を強調したライブセット。
初めてステージで一緒に弾いた中家春奈ちゃんの楽器は、
1991年に僕が益子功さんに作ってもらったCollichonモデルのヴィオール。
この楽器の組み合わせでのマラン・マレは、GenèveやParisでは頻繁にあったね。
ライブ前半はぷちびおろんと小阪亜矢子さんで、モンテクレールのカンタータなど。
きょうのライブセット:
Marin Marais, Pièces de violes 1er livre
suite à 2 violes en G-sol-tierce-majeur
- Prélude, Allemande, Courante, Sarabande, Gigue, Gavotte en rondeau, chaconne
Tombeau de Monsieur Méliton
マラン・マレ, ヴィオール曲集第1巻より2つのヴィオールのための組曲 ト長調
プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグ、
ロンドーのガヴォット、シャコンヌ
メリトン氏の墓標(トンボー)
Haruna Nakaië et Shin Nakayama 中家春奈&中山真一, バス・ド・ヴィオール basse de violes
Reïko Watanabe 渡辺玲子, クラヴサン clavecin
きょう、2017~2018年のフランスバロック音楽アトリエの発表会の日。
アトリエを始めて3年にして初めて。
参加したのはやはり3年間かなりの回数を通い詰めた人が多かったけど
最近来るようになった人も含めて、ちょっとしたオーケストラもできて
それなりに賑やかだった。
曲目は:
Jean Baptiste Lully / Philippe Quinault, « Ballet du Temple de la Paix »
Entrée des Basques
Michel Lambert,
« On a beau feindre », « Ce luy qu' amour »
Jean Baptiste Lully / Philippe Quinault, « Ballet du Temple de la Paix »
Entrée des Bretonnes
Michel Lambert,
« Bien que l'amour »
Jean Baptiste Lully / Philippe Quinault, « Ballet du Temple de la Paix »
Choeur et Chaconne
L'orchestre pour la chaconne
ちょっとした時間ができたので、
渋谷までLa mort de Louis XIVルイ14世の死を見に行く。
Premier valet de ChambreであったLouis Blouinルイ・ブルアンの記録や
Saint-SimonのmémoiresやDangeauのjournalをもとにした
ルイ14世が世を去る直前、最後の4週間の徹底的な再現。
何かストーリー的な脚色や演出とかがあるのかと思ったら、
全く記録通りに、淡々とルイ14世の病状が悪化していく様子と
周囲の人々の困惑がが、記録ほぼそのままに描かれていく。
照明もほぼロウソクの明かりだけで、音楽もほとんど使わない、
まるでドキュメンタリー・記録映画を見るかのような緊張感。
映画ってこういう作り方もあるんだね。








